Jakarta EEのアプリを作ったことがなくても、JavaでWebアプリを作ったことがあるなら「サーブレット」という言葉が聞いたことがあると思います。
「サーブレット」はJavaでWebアプリケーションを構築するうえで、基本的で低レベルな方式となります。
今回は、この「サーブレット」でWebアプリケーションを作成します。画面に文字列を表示するだけのアプリケーションです。
なんと、Javaクラスを1つ作成するだけなので、ぜひ、Jakarta EEによるServletアプリケーションを体験してみてください。
アプリケーションの作成
プロジェクトの用意
Jakarta EEのプロジェクトが必要です。以前の記事を参考にプロジェクトを用意してください。
Webアプリケーションサーバの用意
eclipse上でWebアプリケーションサーバを立ち上げるための設定をします。
ほとんどのWebアプリケーションサーバはzipファイルを展開して、eclipse上にサーバ・ランタイムを登録するだけです。
サーブレットの作成
HelloServletクラスを作成します。適当なパッケージ配下に以下のJavaクラスを作成します。
import jakarta.servlet.annotation.WebServlet; import jakarta.servlet.http.HttpServlet; import jakarta.servlet.http.HttpServletRequest; import jakarta.servlet.http.HttpServletResponse; import java.io.IOException; @WebServlet("/hello") public class HelloServlet extends HttpServlet { @Override protected void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response) throws IOException { response.getOutputStream().print("Hello World"); } }
Servlet2.5まではweb.xmlのサーブレットマッピングにURLとサーブレットの対応を定義する必要がありました。
Servlet3.0からはWebServletアノテーションでサーブレット実装クラスにURLを定義できるようになりました。ここらへんはSpring Frameworkに近い感じですね。
アプリケーションの動作確認
作成したアプリケーションをWebアプリケーションサーバに追加して、Webアプリケーションサーバを起動します。
Webアプリケーションサーバによってポートが違ったり、プロジェクトによってコンテキストルートが変わったりしますが、ほとんどのケースでは以下のURLをWebブラウザで開けば、作成したServletアプリケーションが動作して結果が表示されます。
http://localhost:8080/プロジェクト名/hello
正しく動作していれば、以下のような画面が表示されます。