ぺんぎんらぼ

お笑いとマンガ好きなしょぼしょぼWeb系エンジニアの日記です。たまに絵を描きます。

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最新版FESS - 本運用環境で起動する

最新版FESSの設定方法

FESSの各種設定方法は公式サイトで公開されていますが、検索サイトで検索すると、古いバージョンのドキュメントが検索結果の上位に表示されることが多いです。
ここではバージョン14にて、よく使う設定を抜粋して、まとめておきます。

そのFESS、開発モードで動いてないですか?

FESSの左上を確認してください。左上のユーザーの横に「⚠」アイコンが表示されてませんか?
アイコンが表示されているのであれば、マウスカーソルを当ててみてください。次のようなメッセージが表示されるはずです。

開発モードで起動しています。本運用環境ではOpenSearchを別途インストールしてください。

FESSをダウンロードして実行すると、検索エンジンに組み込みのElasticSearchが使用されます。
この「組み込みのElasticSearch」は、とりあえず、というものなので、本格的に運用するのであれば、別途、OpenSearchを導入したほうがいいです。

OpenSearchのインストール

FESSのバージョンに対応したOpenSearchをインストールする必要があります。
FESSのダウンロードページでは、FESSのバージョンごとに適応するOpenSearchのダウンロードリンクがあるので、こちらからOpenSearchのzipファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたOpenSearchを任意の場所に展開すれば、インストールは終了です。

OpenSearchプラグインインストール

OpenSearchにいくつかのプラグインをインストールする必要があります。
必要なプラグインプラグインのバージョンはOpenSearchのバージョンによって変わるので、インストールしたバージョンのFESSに対応するインストールガイドを参照してください。

設定ファイルの更新

OpenSearchの設定

まずは、OpenSearchの設定です。
OpenSearchをインストールしたフォルダのconfigフォルダにある「opensearch.yml」を書き換えます。
書き換える箇所は2か所で、configsync.config_pathにパスの設定、plugins.security.disabledをtrueに変更します。

configsync.config_path: [OpenSearchをインストールした絶対パス]/data/config/
plugins.security.disabled: true

Windowsであれば、パスの記載は次のようにします。パス区切りに「/」を使う点に注意しましょう。

configsync.config_path: C:/OpenSearch/data/config/
plugins.security.disabled: true

FESSの設定

次に、FESSの設定です。 FESSをインストールしたフォルダのbinフォルダにある「fess.in.bat」ファイルを書き換えます。
書き換える箇所は2か所で、fess.search_engine.http_addressとfess.dictionary.pathの設定がコメントアウト(REM)されているので、コメントアウト(REM)を削除します。
そして、fess.dictionary.pathに先ほどOpenSearchのconfigsync.config_pathに設定したパスと同じものを、こちらにも設定します。

REM External opensearch cluster
set FESS_JAVA_OPTS=%FESS_JAVA_OPTS% -Dfess.search_engine.http_address=http://localhost:9200
set FESS_JAVA_OPTS=%FESS_JAVA_OPTS% -Dfess.dictionary.path=[OpenSearchをインストールした絶対パス]/data/config/

FESSの起動

OpenSearchの起動

FESSを起動する前に、OpenSearchを起動します。
OpenSearchをインストールしたフォルダのbinフォルダにある「opensearch.bat」を実行します。
OpenSearchの起動には時間がかかるので、しばらく待ちます。

FESSの起動

OpenSearchが起動したら、次にFESSを起動します。 FESSをインストールしたフォルダのbinフォルダにある「fess.bat」を実行します。
先ほどの設定作業で「fess.in.bat」ファイルを書き換えましたが、こちらを実行する必要がないことに注意しましょう。

起動後の確認

起動したらFESSをWebブラウザで開きます。
FESSの左上を確認してください。左上のユーザーの横に「⚠」アイコンが表示されてなければ、正常にOpenSearch検索エンジンとして使用されています。