前回の開封レビューに引き続き、今回はカメラが極まったという「Xperia PRO-I」で写真を撮影したので、写真にフォーカスしたレビューをします。
あえて、BASICモードで撮影しました。スマホらしく、パシャ撮りでどこまでの写真が撮れるかの確認です。
以前に使っていたGalaxy S10との比較となります。
ちなみに、マツキは過去、コンパクトデジカメ5台、一眼レスデジカメ1台を所持していたぐらいのカメラ好きです。
風景写真
あえて逆光になるポジションで撮影しました。
Xperia PRO-I | Galaxy S10 |
Xperia PRO-Iはフレアが抑えられていて、像がぼやけることなく撮影できています。
レンズ面の反射を防ぐTessarのT*コーティングが生きているんだと思います。
また、左の細かな枝の部分を拡大するとわかるんですが、Xperia PRO-Iの方がフリンジが抑えられている感じがします。
近接撮影
F2.0
まずは、F2.0による撮影です。Galaxy S10はポートレートモードで背景をぼかしています。
Xperia PRO-I (F2.0 iso100) | Galaxy S10 (ポートレート) |
Xperia PRO-Iのほうが、ボケが強いです。
色合いは、やはりよく言われるよう、Galaxyは盛った色調で、Xperiaは見たままの色を再現している感じです。葉っぱの緑部分を見るとわかりやすいです。Galaxyは鮮やかな緑だけど、若干、作り物っぽい。Xperiaは本物っぽいけど、くすんだ色味になります。
また、背景をよく見ると、Galaxyは光が反射しているとことに光の玉のオーブが表れてます。左上の手すり部分がわかりやすいです。
F4.0
次にF4.0による撮影です。Galaxy S10は通常の写真モードでの撮影です。
Xperia PRO-I (F4.0 iso100) | Galaxy S10 (写真) |
色味の傾向はF2.0と変わらないです。ボケ感はあまり変わりはなく、差は少ないですね。
引き撮影
次は引きで撮影したスカイツリーです。ディテールがどこまで保たれているのかを確認するために、一部分を切り出して400%に拡大しています。
Xperia PRO-I | Galaxy S10 |
どちらも大差はないですが、細かいところを見ると、Xperiaの方が高精細でシャープさを保っています。
次の画像は建物の壁部分の拡大です。
Xperia PRO-I | Galaxy S10 |
Galaxyの方はノイズリダクションが強いのか、のっぺりとした壁になって、質感が失われてる感じです。
ノイズリダクションが強いと質感が失われる欠点はありますが、ISO感度を上げた時のノイズを低減する利点もあるので、どちらがいいかは撮影シーンによるのかなと思います。
総評
Xperia PRO-IとGalaxy S10の日中の写真を比較しました。パシャ撮りでありながら、どちらも結構キレイと感じました。このレベルであれば、一般の人はどちらの機種でも満足するんではないでしょうか。
逆光など、光が強いシーンではXperia PRO-Iが有利です。TessarのT*コーティングがうまく機能しているんでしょう。
普通のスマホと同じ撮影スタイルのBASICモードでもきれいな写真が取れますし、マニュアルでいろいろと調整して、よりきれいな写真を撮ることもできます。
カメラ好きのためのスマホ、という感じですね。
今回の撮影で気になった点としては、「Xperia 1 III」から言われていることですが、日中の晴天の下では最大輝度にしても画面が暗くて見づらいです。
画面の輝度、色合いは、もう少し頑張ってほしいです。4K OLEDがもったいない。ガンバレ、ソニーさん!
カメラ以外の部分で、作りこみの甘さや不満点があるので、PRO-Iに限らずXperiaは万人が満足するものではないと感じました。国内メーカースマホの最高峰だとは思うので頑張ってほしい!
現時点では、一般の人はGalaxy S21、カメラ全振りのスマホが欲しい人はXperia PRO-Iという感じです。カメラ好きのマツキはPRO-I好きです。